オーテピア高知図書館のブログ

高知県立図書館と高知市民図書館が共同運営するオーテピア高知図書館のブログです

オーテピア高知図書館は、高知県立図書館と高知市民図書館本館が、2018年7月から共同運営している図書館です。

【開館時間】
火曜~金曜:午前9時~午後8時
土曜:午前9時~午後6時(7・8月は午後8時まで)
日曜・祝日:午前9時~午後6時
【休館日】
月曜日(祝日の場合は開館)
毎月第3金曜日(8月および祝日を除く)
8月11日(山の日)を含む4日間(資料特別整理期間)
年末年始(12月29日~1月4日)

交通
とさでん交通等 バス・路面電車 大橋通り下車
とさでん交通  バス 帯屋町下車
くわしくは、次のページをご覧ください。
交通アクセス
※ 駐車場・駐輪場には限りがありますので、公共交通機関のご利用をお願いいたします。
所在地 〒780-0842 高知県高知市追手筋2-1-1
電話 088-823-4946(代表) FAX 088-823-9352

新元号「令和」の出典

 新元号は「令和」となりました。『万葉集』巻五 梅花三十二首并(あわ)せて序にある、「初春令月 気淑(よ)く風和(やわ)らぎ」という文句から採られています。

 下の写真は、オーテピア高知図書館所蔵、高知の国学者鹿持雅澄(かもち・まさずみ)の著した『万葉集古義』(複製本)の該当部分の写真です。『万葉集古義』はそれまでにない精密な注釈本で、文政11(1828)年ごろ草稿ができ、天保11(1840)年に完成し、それ以後も天保15(1844)年ごろまで改正が重ねられています。

 万葉集は、日本最古の和歌集で、国の防備に当たった防人(さきもり)の歌などでは、出身地の方言が使われているものもあり、言語学的にも重要な資料です。

 万葉集が成立した時代には、ひらがなやカタカナはまだなく、万葉仮名という音が同じ漢字をあてたものが使われています。また、昔の本には句読点(「、」や「。」)はありません。そのため、本当のところ、どう読むのかというと学者によって説が異なる場合もあります。

 現在でも、万葉集に関する本はたくさん出されています。そのため、万葉集とその関連書だけで911.12という単独の分類番号が割り当てられています。9は文学、91は日本文学、911は日本文学の詩歌、911.1はそのうち和歌の分類番号で、911.12で万葉集の分類番号となっています。なお、オーテピア高知図書館では、書庫に収められているものが多数ですが、カウンターやデスクで書庫出納(すいとう)の手続きをしてご覧になることができます。

※平成31(2019)年4月末まで、オーテピア高知図書館2階総合カウンター前で「万葉集」の本の展示を行っています。

f:id:kochi-toshokan:20190402130914j:plain

鹿持雅澄『万葉集古義』巻五梅花の歌三十二首并せて序より