オーテピア高知図書館3階高知資料コーナー展示室で、企画展示「幕末土佐の読書人」を2019年3月31日まで行っています。
社会が大きく変動した幕末維新期に、書物や古文書・古記録を蒐集し、『土佐國群書類従』を作成した吉村春峰(よしむら・はるみね)の関係資料を中心として、幕末維新を生き抜いた吉村の生涯を紹介し、激動する社会の中で本を読むことの意味について考えます。
『土佐國群書類従』は高知県立図書館で翻刻・出版し、販売もしております。お求めの方はこちらをご覧ください。
※オーテピア高知図書館ホームページ > 利用案内 > 出版物購入のご案内
https://otepia.kochi.jp/library/guide13.html
ところで、吉村春峰は、自分の書いた本を自分で筆写して求める人に渡していましたが、ちゃんと代価ももらっていました。下の写真は、いわば「領収書」です。
吉村春峰は東京にも出て、政府から命じられて、各地の文化財の調査なども行っていました。下の写真は当時の辞令です。「内務省」という文字がとても大きくてびっくりしますね。
この展示では、吉村春峰のほかの「読書人」「知識人」も紹介しています。
下の写真は谷秦山の描いた、季節ごとの太陽の軌跡です。
下の写真は、土居通予(どい・みちまさ)の『海南義烈伝』です。維新の志士の伝記です。最初の4ページに一文字ずつ「神泣鬼哭」と書いてあります。
※『海南義烈伝』は、国立国会図書館デジタルコレクション(http://dl.ndl.go.jp/)、国文学研究資料館近代書誌・近代画像データベース(http://base1.nijl.ac.jp/~kindai/index.html)で検索するとデジタル・データを見ることができます。
下は松野尾章行(まつのお・あきつら)による史料集『皆山集』(かいざんしゅう)です。
※展示期間中には以下の日程で展示解説を行います。
2019年2月3日(日)、2月9日(土)
いずれも午後1時30分から2時まで。場所はオーテピア3階展示室にて。
参加費無料、申込み不要です。