11月24日、全国高等学校ビブリオバトル2018高知県大会がオーテピアで開催されました。ビブリオバトルとは、発表者(バトラー)が、読んで面白いと思った本をプレゼンし、会場の参加者全員が票を投じて一番読みたくなった本(=チャンプ本)を選ぶ書評合戦です。
全国高等学校ビブリオバトルは、県大会、ブロック大会を経て選ばれた高校生バトラーが、決勝大会で全国の頂点を目指すことから「本の甲子園」とも称されています。
高知県では初めての県大会開催となるこの日、決勝大会への切符をかけ、県内5校から11名のバトラーが集まりました。2会場に分かれての予選の後、上位4人が本選へ。予選も本選も「これは読みたい!」と思わせる熱のこもった発表ばかりで、迷いに迷って投票したという方も多かったようです。
接戦を制しチャンプ本に選ばれたのは、中村高等学校2年の安岡拓人さんが紹介したカフカの『変身』でした。『変身』といえば、突如虫に変身してしまった主人公が自分の置かれた立場に苦悩する古典的名著ですが、安岡さんと『変身』との出会いはなんと小学生のときだそうです。ヒーローが変身してかっこよく戦う物語なのでは?と期待を胸に手に取った本から受けた衝撃、そして人生で何度でも読み返したい一冊となるまでの魅力を、噛めば噛むほど味が出る「スルメ」に例えて熱弁してくれました。
安岡さんは、来年1月によみうり大手町ホール(東京)で行われる「マイナビ第5回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会」に出場します。高知県代表として健闘をお祈りしています!
▼今回のビブリオバトルで紹介された本です。どれも面白そうですね!ぜひ図書館等で探してみてください。(クリックで拡大)